RFパワーアンプは、自作部分の1番苦心したところであり、昇天させたパワーTR,FETも多数あります。原因は、オーバドライブ、バイアス回路の不備、はてまた不注意な無負荷でのご運転など様々ですが、これもまた授業料の内と思っています。
エキサイタアンプについて
パワーOPアンプ、RFトランジスタのシングル・プッシュプルによるもの等作成。ゲインの適正化の理由から、現在以下のところに落ち着いています。
Redpitaya → 2SC3358 → RD15HVF1 → 終段PA
(10mw) (2W) (100W)
外観
2SC3358-RD15HVF1
RD16HHF1 — RD16HHF1 x 2 (PP)
終段PAについて。
某OMさんより頂いた部品、オークションよりゲットしたCBバンドの部品を活用して2台作製した。ケースや放熱器は単品で部品の入手が困難なことから前記部品は100WクラスのPAでは大変役立ちます。
1.2SC2290プッシュプルPA
外観
蜘蛛の巣配線
2.MRF150プッシュプル
外観
内部の様子
その後、念のためバイアス電圧の安定化回路をグレードアップしました。定電圧電源用OPアンプ723とサミスタを組み合わせた温度補償機能を加えました。過去TR,FETを昇天させた経験からの対策です。
FETのPAにして直線性も改善されました。電源電圧が13.8Vから38Vにしたこと、半導体特性によるもの相まって、下図AMP VIEW(Power SDRの機能)にてその改善が確認できました。
アンプの直線性 (2トーン100W時)
ローバンド(1.8M帯)のパワーゲインが半減することが問題であったが、入力トランスをコンベンショナル型からFT50-43を使った伝送路型に変更により改善されました。
3.IRFP254のパラPUSHアンプ
安価な、SW用IRFP254でJA4KQPさんの情報を参考に製作してみました。
全体としては
redpitaya — RD16HHF1 — RD16HHF1 x 2 (PP) — IRFP254 x 4 (PPP)
10mW 2W 15W 150W-200W
ドレイン電流のピーク値を大まかに把握できればと考え、LEDレベル計基板(10段階)を使って電流計を製作しました。(LEDレベル計基板は秋月で550円で入手)回路図を以下に示します。(画像クリックで拡大表示)
アンプとレベル計外観です。
その後、上記の電流監視レベル計をアンプ本体内に組み込むため、ほぼ同等回路で1つの小型基板にまとめた。
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直線性特性をPowerSDRのAmpViewグラフで示します。
7MHz、160W PEP時
リニアリティの裸特性(水色)がかなり不満な結果。そこで、入力、出力トランス周り(巻き線数、比)、補償コンデンサ挿入等で以下のように少し改善できた。
この特性で2トーン波形ではどんなものか。興味あるところ。プリディストーションのON・OFFで2トーン波形を比較してみた。
プリディストーション OFF
プリディストーション ON
プリディストーションは必須のようだ。
3.5MHz、200W PEP時
1.8MHz、200W PEP時
多くの犠牲者たち……..合掌……
2021年5月頃
2021年12月頃
戦死者内訳 高周波用 15個
SW、AUDIO用 78個